チケットショップやデパート、スーパーで万引き防止用に使われているのが、マジックミラー型防犯カメラです。
防犯カメラの存在そのものがわかりにくいことから、ボックス型やドーム型よりも犯罪を企てる相手に油断とスキを与えやすいのが特徴です。
相手がプロである場合は、客を装って来店し、最初に防犯カメラの位置を特定しようとします。
そんな不審者への対応策として、存在そのものを秘匿するマジックミラー型防犯カメラはおすすめです。
姿見を装った大型ミラーの中に小型の隠しカメラを埋め込むタイプのものや、天井のスプリンクラーに似せた天井設置型のものまで、様々なタイプがあります。
但し、防犯カメラは「真下」が死角になるという弱点があります。
その多くが天井に設置するタイプであることから、いざ犯罪が発生してその映像を解析すると、犯人の頭のてっぺんばかりが写って肝心の顔が特定できない、ということが考えられるのです。
このようなことを考えると、マジックミラー型を設置する場合は、たとえば店内に大型ミラーを張り巡らせ、それぞれに隠しカメラを埋め込めば犯人の行動を多角的に捉えることができるので、かなり有効な手段となりそうです。

「死角を作らない」ということは、万引きの多発に苦慮するデパートやスーパー同様、チケットショップにおいても鉄則です。
そこで、本当に必要ならば、種類の異なる防犯カメラの設置をおすすめします。
防犯カメラは、タイプによってそれぞれに得意不得意があるため、相互補完の意味で異なるタイプの防犯カメラの設置が効果的なのです。
また、ダミーカメラの設置も有効です。
特にダミーカメラを設置した上で、実際の防犯カメラは店内に張り巡らせた大型ミラーの中に埋め込むようにする方法を使えば、相手が油断する確率が高くなるでしょう。
安全と言われる日本においても凶悪犯罪が増加している中、高額な金券類を取り引きするチケットショップにおいて、巧妙な詐欺行為を働く者だけでなく、手段を選ばず店内に侵入しようとする粗暴な凶悪犯に対しても、防犯カメラは無力などころか警察に犯罪の証拠を突きつける有力な証言者となり得るのです。