統計データで見る防犯・監視カメラ設置の犯罪抑止効果

統計データ上では犯罪抑止効果が立証されている
統計データ上では犯罪抑止効果が立証されている 防犯カメラを導入する理由として最も多く挙げられるのが、犯罪の抑止効果です。
「誰も見ていないから、ちょっとくらい良いだろう」という気持ちで行われる犯罪の場合は、防犯カメラという目線によって抑止しやすいと考えられます。
また、本格的な空き巣に対してなら「犯行の瞬間が映像証拠になるかもしれない」との連想から、犯行を諦めさせる狙いもあります。
これらは人の心理として多分そうなるだろう、といったあいまいな根拠ではなく、統計データの上でも立証されています。
防犯カメラの犯罪抑止効果について調べたある団体の調査によると、防犯カメラを設置した店舗のほうが、設置しなかった店舗よりも万引きの被害を減らすことができたのです。
さらにその調査では、防犯カメラの性能と被害状況の因果関係の違いも明らかにしました。
性能の良いカメラと普通のカメラ、それらよりも劣るカメラの3種類を、それぞれの店舗に設置した結果、防犯カメラの性能が良いほど被害が少ないことがわかったのです。
「他人の目を気にする文化」が生み出した犯罪抑止効果
「他人の目を気にする文化」が生み出した犯罪抑止効果 実は、防犯カメラの設置が犯罪の抑止に大きな効果を生むのは、日本人の国民性によるところが大きいのだそうです。
海外では防犯カメラを設置しても犯罪が減ることはなく、カメラの有無よりも明るさの度合いが犯罪抑止に影響するという統計データもあります。
日本人は保守的で、他人からどう見られているのかを非常に気にするため、このような結果となるのでしょう。
実際に、日本の代表的な歓楽街である東京・新宿の歌舞伎町に、50台の防犯カメラが設置されたときの統計データを見ると、2003年には2249件あった犯罪が、1年間で2042件に減りました。
京都の京田辺市では、駐輪場に防犯カメラを6台設置しただけで、182件あった自転車盗難の被害件数が10パーセント減になったそうです。
様々な統計データをもとに計算された防犯カメラの犯罪抑止効果範囲は、半径50m以内なら20パーセント程度、100m以内なら10パーセント程度とされています。
日本国内で犯罪抑止に本腰を入れる場合、防犯カメラは非常に効果の高いアイテムだと言えるでしょう。
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